世界最大規模の家具の祭典 ”ミラノサローネ” 視察してきました。
こんにちはスタッフの水野です。
今回はイタリア ミラノで開催された大規模な家具見本市”ミラノサローネ”の報告をさせていただきます。
北名古屋、愛知を遠く離れイタリアはミラノへ行ってまいりました。
目的はデザイン・インテリアの業界では毎年この時期になると話題の上がる「ミラノサローネ」 の視察。
インテリアの仕事に携わる私としては毎年、社内報告や雑誌などの特集記事でその模様は知っていたものの、やはり一度は実際に訪れてみたい憧れのイベントでした。今回その夢も叶い視察に同行させていただくこととなり、先日、興奮も覚めやまぬまま帰国いたしました。
ミラノサローネとは・・・
毎年1回この時期に開催されるイベントで、インテリア関連のみならず、デザインの最先端をつかむ展示会として、世界中のデザイン関係者必見のインテリア・家具の展示会となっています。
日本では通称ミラノサローネと呼ばれていますが、イタリアではSalone Internzionale del Mobileです。
会場はミラノ郊外北西部のRho-Pero市の新ミラノ見本市会場で開催されます。
期間中はサローネ会場以外にも、ミラノ市内中心エリアのインテリアショップ、メーカーのショールームやギャラリーなどにおいても様々なイベントや展示が同時開催されており、見どころも満載なまさにインテリア見本市の聖地ともいえるべき場所なのです。
昨年は2580社が出展し、世界中から約33万人が会場を訪れたそうです。
それでは旅の記録を簡単に紹介していきます。
4/10ミラノサローネ視察初日。ホテルから地下鉄を乗り継ぎ 会場へ。
会場に到着するやその圧倒的なスケールに驚きました。
モダンな建築で会場全体が巨大な都市となっていました。
建築設計はイタリアの建築界をリードするマッシミリアーノ・フクサス(Massimiliano Fuksas)
朝から国籍問わず多くの来場客でにぎわっていました。
それでも社長いわく、人はいつもより少なく今年のサローネはイタリアの景気不安を感じるといいます。
サローネ期間はミラノ市内や駅の構内にもっとポスターなど沢山の広告や看板があり華やかだということですが、今年はなんだかそんな看板ポスターも少ないとのこと・・・ はたして会場内は・・・
それでも会場内は人・人・人。世界中から数千というブランドが集まる会場内。
ブロックごとに分かれているものの各会場やブースがとてつもなく広い!
これはすべて見て回るのは大変だと実感。各ブランドが志向を凝らして造るブースはまさに家具の美術館!
お祭りモードでブースの建具はもはや建造物!ディスプレイも凝っていてどのブランドも見ごたえがありました。
その中で今年のトレンドや新商品、参考になるディスプレイの仕方や、かっこいいと感じるディテールを探っていきます。
もちろんYAMATOYA Y’sCASAが扱うブランド・商品も多数出展されています!
PP Mobler社(ピーピーモブラー)
言わずと知れたHans J Wegner(ハンス・J・ウェグナー)の作品を最も多く製造している工房です。
インテリア好きが憧れ、1脚は”マイチェア”に持ちたいチェアばかり。
vitra社(ヴィトラ)
チャールズ&レイ・イームズ、マリオ・ベリーニ、ジャン・プルーヴェ、近年ではジャスパー・モリソンなど、世界的なデザイナー、建築家がデザインしたファニチャーを世に送り出し続けています。
ビビットなカラーのブースが会場内でも目をひきます。
各商品がバラエティにあふれるコーディネートがされていました。
artek社(アルテック)
建築家アルヴァ・アアルトが1953年に設立した北欧モダンを代表するフィンランドの家具ブランド。
定番のスツールにムーミン柄が!かわいいです。早く日本でも販売されると良いですね!
Kartell社(カルテル)
クリエイティブでスタイリッシュなデザインを発信しているイタリアの先進的ブランド!
世界的デザイナーとのコラボレーションにより、バラエティ豊富なコレクションを毎年発表しています。ブースも独創的!
ヤマトヤ・ワイズカーサにも続々と新作が入荷中!
BISLEY社(ビスレー)
イギリスNO.1の生産規模を誇るスチールファニチャーメーカー。
日本でもビスレーベーシックシリーズは有名です。
今回、意外にもオフィス向けに様々な商品があるのにびっくり!(日本での取り扱いはありませんが・・)
ビスレーの違う一面を感じることができました。
そしてUSMも今回ミラノサローネ初登場!!
USM(ユー・エス・エム)
1960年にスイスの建築家フリッツ・ハラー教授のビルディングシステムを基礎に開発。
限られた部材でシステム化されたモジュラー・ファニチャー・システム「USMハラー」。
デザイン・機能とも他の流行商品とは一線を画し、現在においても世界の建築家からますます支持を得ています。
今回の出店でも規模は小さいながらも場内2ヵ所で展開、他のブランドを寄せ付けない完成度がやはり際立ちました。
多くの人の注目を浴びていました。
ミラノサローネに登場したことで、今まで以上に今後も世界中から注目されるブランドになると思います。
また、今回のミラノサローネ2013では、建築家ジャン・ヌーベルが考える未来のオフィスが大きなスペースを使って披露されていました。
その中でもUSMが取り上げられ自由な発想で創造性を刺激する環境、若い人々に向けたエネルギッシュな空間に仕上げられていました。
1日ではまわりきれない会場の大きさ。3~4日かけて会場を回ります。
帰りの混雑を避け早めに移動。ミラノ市内のショップなどを散策。
美しい街並み、歴史ある建物に感動!
まだ、まだお伝えしたいことはたくさん!長くなるので今回はここまで。
次回Vol.2でもミラノサローネの状況をご紹介したいと思います。