ワーキングチェア徹底解剖!スタッフが実際に座ってみて感じたこと、その他に特徴やポイントなどを交えながら解剖していきます。
今回はONチェア編です。
スタッフ中村 : 男性 身長176cm 体重66kg
座るチェア : ON ミドルバックアームチェア
そもそも、ONチェアってどんなチェア?
「動きながら健康的に座る」をコンセプトに、運動工学を取り入れた次世代ワーキングチェア。かつてない3次元の動きが、あなたの座りをサポートします。
人間同じ姿勢で何時間も座っていることは、身体にとってかなり負担をかけています。飛行機など長時間座っていると起こる「エコノミー症候群」がまさにそれです。座りっぱなしですと、動きたくなります。動くことで、身体の血流を良くし、酸素をしかっりと体内に取り込みます。酸素が取り込まれると、眠くならず、脳が活性化します。
良いアイディア、でちゃいます。
次世代チェアON。さぁ解剖しましょうか。
解剖前の予備知識 「バウハウス」とは?
ウィルクハーンを語る上で外せないのが「バウハウス」です。
バウハウスとは、1919年にドイツ・ヴァイマルで設立されたデザイン・美術・建築などに関する総合的な教育機関(学校)です。ワルター・グロピウスが初代校長を務め、バルセロナチェアのデザインで有名な建築家ミース・ファン・デル・ローエやマルセル・ブロイヤーらも教壇に立ちました。
「形態は機能に従う」という理念のもと、機能主義・合理主義という考え方の教育で現在のモダンデザインの礎を築きました。
あらゆるものを規格化・数値化・計量化し、機能的で無駄な装飾を無くしたデザイン。これこそがインダストリアル・デザインのみならず、さまざまな芸術分野やカルチャーに世界的な影響を与えてきたドイツデザインの思想なのです。
1933年ナチスにより閉鎖に追い込まれてしまいましたが、現在でも巨匠と呼ばれる多くのデザイナー達を輩出。その後もバウハウスという一つの思想として、現在でも多大な影響を与え続けています。
ウィルクハーンという企業
1907年、北ドイツのハノーバー近郊にある小さな街・アインベックハウゼンで、親戚関係にあった二人の若い木工職人が開いた椅子の工房から歴史は始まります。
終戦後、有名デザイナー達と共に余計な装飾のない新しいスタイル、新たな素材が可能にする造形の実験的なフォルムの椅子を数多く生み出していきます。パートナーシップを組んだのが、バウハウスの理念を受け継いだ後継校として開校したウルム造形大学。その中の一人に、先にも書いたバウハウスの最後の学長ミース・ファン・デル・ローエに学んだヘルベルト・ヒルヒェなども居ました。バウハウスのモダニズムがウィルクハーンに浸透していきます。
1960年代頃から巨大なビル建築が盛んになって、オフィス家具需要が拡大。着座時の疲労軽減と健康に資する製品開発のため、徹底したエルゴノミクスの研究を行い、その成果をデザインに取り入れていきます。
1971年には背と座が連携して動くオートシンクロ機構を世界で初めて搭載した名作チェア「FS-LINE」を発表。現在、世に出回っているワーキングチェアの基礎を創り上げました。
長い伝統と堅実なクラフトマンシップに支えられ、ウィルクハーンは美しさと機能性を兼ね備えた、優れたデザインの製品を世に送り続けています。 最先端エコロジー企業です。
最先端エコロジー企業です
「迷いが生じたら、目先の利益より環境保護を優先する」 -1989年当時の代表フリッツ・ハーネの環境宣言より-
1950年代半ばから「デザインの最終目的は、製品寿命を伸ばし、資源の浪費を最小限にすることにある」という原則に即したものづくりを行ってきました。原料調達・加工、製品開発、生産工程、そして輸送やサービス、建物に至るまで、環境負荷を最小にすることを徹底しました。
菜の花畑に囲まれた縫製・椅子張り工場であるパビリオン。この菜の花畑からとれるオイルを使って機械を動かしています。
自然光を有効利用するため特別なガラスが張られた工場は、化学物質を可能な限り排気するベンチレーション・システムを取り入れています。
さらに温暖化防止と雨水を貯蔵するための緑化された屋根が備わっており、まさにエコロジー建築のお手本となっています。
操作性
上下昇降・アームの高さ調節は滑らか。リクライニングの硬さ調節は少し回しづらい感はありますが、一度調整したら毎日毎日回すことはありませんので、さほど気にはなりません。リクライニングの動きも滑らかで、安心して身体を預けられます。
アームパッド部分も内側・外側に動きますので、姿勢に合わせて調節できるのは嬉しいですね。
キャスターについて
ハードタイプ(カーペット床用)、ソフトタイプ(フローリング・石床用)は当たり前の様にお選び頂けます。またウィルクハーンのキャスターにはこんな機能が。
座っていない時は軽くブレーキがかかっており、座ると荷重で解除され滑りやすくなるんです!(*ドイツ工業規格DIN EN 12529)
ご自宅でもオフィスなどでも、人が座っていないチェアは結構危険です。何かの拍子にぶつかってチェアが滑ってしまい、、、あ”!!ってことになりかねません・・・・安全面でもしっかりと配慮されています。
サポート性
ウィルクハーンが開発した3次元シンクロメカニズム「トリメンション」。脚を組んだり、身体を傾けても、3次元の動きでしっかり身体をサポートしてくれます。
長時間座っていると、身体をほぐそうと色々な動きをします。そんな微妙な動きもひろってくれるONチェアのサポート性は素晴らしいですね。
しかし、しっかり深く腰を入れて座らないと全く意味がありません。フワフワして安定もしませんし、その状態でデスクに向かうと猫背になり身体に負担がかかってしまいます。ONチェアに限った話ではありませんが、深く座ることはワーキングチェアの座り方においての基本になります。
背中の高さ調節が出来るのも大きなポイントです。ミドルバックタイプと、もう一つハイバックのヘッドレスト付きを見比べてみましょう。
私ぐらいの体格ですと、これぐらい調節して丁度良いぐらいです。
ヘッドレスト付きも背もたれごと調節できるので、ベストな位置に調節することが出来ます。
以前ブログで、ヘッドレストは危険です、というお話しをしたことがあります。しかし、それはただ単にヘッドレストが付いているチェアのこと。ヘッドレストのみがカクカクと動くワーキングチェアほど危険なものはありません。
熟考する時間が長い方ですと、もたれて足を組んだり、身体を傾けたりします。そんな姿勢でも三次元メカニズムとヘッドレスト付きのONチェアはしっかりと身体をサポートしてくれます。
集中力が下がってきたな
座りっぱなしで身体固まっちゃった
そんな貴方に、手軽にできる1分間ストレッチ「ON Time Stretch」
長時間座っていると、どうしても身体がコリ固まってしまいます。そんな時はこのON Time Stretchで身体をほぐしてみてください。
こんな事が出来るのは、世界中探してもONチェアだけです!
固まった身体とアイディアをほぐすには、もってこいのストレッチです。
デザイン性
装飾を排除し、シンプルに。スッキリとした潔いデザイン。それでいて機能的。見えない部分にしっかりと技術が詰まっています。
イメージ的には「知的なチェア」です。インテリジェンスを感じますよね。ONチェアは下の画像のように腰があたる部分が前に突き出たデザインになっています。深く座ることで、この部分が骨盤を立たせます。すると、背骨が自然とS字カーブを描きます。頭がきちんと背骨にのります。肩や首にかかる負担がかなり減ります。
何か機能を付けるのではなく、デザイン自体でそれを実現しています。上でも述べたように、機能をデザインに落とし込んでいるのは見事の一言です。
横から見たデザインも美しい・・・・ラインが細いんですよね。曲線ですが直線に見せている。そう、ミニマルなんです。ゴツさがないんです。バランスが良いんです。欧州車です。そりゃドイツなので欧州ですが・・・・冒頭書きましたが、これがバウハウスの流れを組むドイツデザインの真骨頂!ですね。
インテリア性が高いのも特徴です
ベースの素材や張地なども色々お選び頂けるONチェア。特に張地の種類はとても豊富!→こちらのページで詳しく仕様などご覧頂けます!
ONチェア専用のファイバーフレックスという通気性・耐久性・弾力性などに富んだ生地や、ヨーロッパらしい美しい色目の布地、高級感あるレザーなど。
近年、仕事の形態ももの凄い勢いで変化してきています。オフィスに行かなくても自宅のリビング・ダイニングなどで仕事をする方も増えています。ことインテリアの視点で考えると、空間に調和したデザイン・色・素材を選びたいですよね。自宅でもオフィスでもそれは変わりません。
スマートに。シンプルに。いわゆる、ザ・オフィスチェア、ではないONチェアは、インテリア性も抜群です。
こんな方におススメ!
レザー張りはクッション性も高級感も増しますので、エグゼクティブな方にもおススメです。)
女性スタッフ小西(身長:158cm、体重:秘密♡)にも座ってもらいました。私と比べるとこんな感じです。
チェアの幅としては少し大きめなONチェア。私ぐらいの体格ですと丁度良いのですが、小西曰く「少し大きいかな・・・・」。とのこと。
ですがONチェアの性能を考えれば少しゆったりしていた方が色々な動きをとれるので、私は女性の方でも快適に使って頂けると思っています。
過去にONチェアをご購入頂いた女性の御客様の最後の決め手となったのは、張地が多かったですね。ポップではなく、上品なカラーバリエーションは、特に女性の方が気に入って頂ける割合が多いですね。
まとめ
初めてONチェアに座ったときの衝撃は未だに忘れられません。「こんなワーキングチェアが出たのか!」「動く動く、身体に合わせてすごく動く!」そんな感じでした。
今回の様に改めて掘り下げてみると、いや~すごいワーキングチェアですよ。動きが理に適っていると言いますか。自分で言うのもなんですが、そこまで姿勢が悪い方ではありません。ただ、これ癖なんですが、脚組んでしまうんですよね・・・・・とっても身体に悪いことは分かっています。意識的に改善もしています。でも、どうしても出ちゃうんですよね、これが・・・・そんな方にもおススメします、ONチェア。
これだけ書いておいて何なんですが、百聞は一見にしかず!体感しにご来店下さい!
ワーキングチェアの正しい座り方講座
ヤマトヤ・ワイズカーサ 北名古屋本店
毎週土・日曜日PM1:30~,PM5:00~
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*上記以外の日時でも随時ご案内いたします。お気軽にお問い合わせ下さい
ヤマトヤ・ワイズカーサ 北名古屋本店 TEL:0120-04-8018
ワイズカーサでは、「エルゴノミックアドバイザー(ハーマンミラー社認定資格)」による、ワーキングチェアの正しい座り方のレクチャーからオフィスのレイアウト・プランなどのご相談を承っています。
エルゴノミックアドバイザーとは?
あまり聞き慣れない資格ですが、身体に負担をかけないための正しいワークチェアの座り方や、それらワークチェア・デスクなどを用いて効率が上がる仕事環境のプランや働き方などをご提案し、その人が抱えている問題を解決へと導く(エルゴノミックソリューション)専門アドバイザー。
*詳しくはこちらをご覧ください→【ハーマンミラー認定資格「エルゴノミックアドバイザー」制度を世界に先駆け開始】