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ソープフィニッシュ、しました。

こんにちは。
ショップスタッフ小西です。
今日は、お店でソープフィニッシュをしてみたので、その模様をご紹介したいと思います。
ソープフィニッシュとは、木製の家具の仕上げの方法のひとつ。
その名のとおり、石鹸を使って家具の表面を仕上げる方法です。
最大の特徴は、薄く自然な仕上がり感。
木 本来の美しさを楽しむことができます。

 では、具体的にどんな風にやるのかと言うと・・・? 
まずは家具の汚れやホコリを丁寧に乾拭きしておきます。

 

①無添加・無香料の天然石鹸をお湯に溶かします。
1ℓのお湯に対して、大さじ1杯程度でOKです。
(固形石鹸であればカッターなどで薄くスライスして沸騰したお湯に溶かすと早いです。家具仕上げ用の溶かしやすい粉末石鹸も販売されていますが、昔ながらのいわゆる普通の無添加石鹸でも大丈夫。熱湯に溶かした場合は、常温まで冷ましてから使用すること!やけどに注意してくださいね。)

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今回は粉末状の石鹸を使用、サンドペーパーは目が細かいものを使いましょう。

 

②泡立てて布やスポンジに含ませ、家具表面を拭きます。
汚れを泡で落とすとともに、石鹸の油分が塗膜を形成し、汚れにくくしてくれます。

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③余分な泡や水分を軽く拭き取ります。

DSC07896.JPG④30分以上乾かします。

 

⑤乾くと表面が少し毛羽立ってくるので、サンドペーパーで軽く研磨します。

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ペアルックで仲良く磨きました!

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人が良く触れる部分は特に念入りに!

サンドペーパーをかける工程で仕上がりの美しさが変わります。

木目に沿ってブラッシング乾拭きします
研磨して出た細かい木屑、粉、余分な石鹸成分を取り除きます。

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ブラッシング。木目の目地に入ってしまった削り粉を掻き出します。

以上で完成。
びっくりな白さへとよみがえりましたっ!!!!
特に、椅子の笠木や小口など人がよく触れる部分は、手垢や肌の油分で少々黄ばんでいましたが、驚く程白くサラサラになりましたよ。

スタッフみんなで触って・・・
すべすべ~。と感激!

ソープフィニッシュは、本来の木の美しさをそのまま味わえる優しい仕上げです。
ただし塗膜としては非常に薄いので、シミや汚れ、傷には弱い仕上げとも言えます。
月に1度、と決めて定期的にメンテナンスをしてあげた方が良いですね。 

上質な家具は本当に長持ちします。
毎日使って、毎日いっぱい触って、時々キレイにしてあげてください。

メンテナンスにも気を配ると、よりその家具が好きになります。
愛着がわいてくるんです。
すると、もっと長く大事に使いたくなります。

ychair.jpgそうして北欧の人々は、昔から家具を家族のように大切にしてきました。
人の生活に寄り添うものとして自分の子や孫に譲っていくのです。
もらった家具には、おじいちゃん・おばあちゃん、お父さん・お母さんの想いが詰まっているから、子どもたちもまた、その家具を大事に使います。ソープフィニッシュは、手間のかかる仕上げ/メンテナンス方法ですが、ご家庭で簡単に、いつでもできる方法でもありますので、ぜひご家族で楽しんでメンテナンスしてみてください。
いまソープフィニッシュの家具をお使いになっている方は、一度(と言わず二度三度・・・)メンテナンスしてみてくださいね!

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