それは1960年のことでした。
当時アメリカではケネディとニクソンが大統領選を戦っていた真っ最中。
テレビで互いの意見をぶつける討論会が行われ、国民も興味を持って画面にくいついていました。
ケネディは、その討論会でのイメージ戦略に成功。
国民の支持を集めて見事大統領選挙に打ち勝つわけですが、スマートで品格あふれるその姿を国民の目に焼き付けたのは、一脚の椅子の存在でした。
その椅子こそ、『The Chair(ザ・チェア)』。
デンマークの有名デザイナー、ハンス J.ウェグナーが1949年にデザインしたものです。
1950年の発表から10年の時を経て、この椅子はまたたくまにアメリカ全土、そして世界中で有名になりました。いまなお”世界で最も美しい椅子”と言われ愛され続けている所以は、シンプルで美しいフォルムと、座り心地の良さ。
ウェグナーの生涯のデザインの中で最も完成度が高いと評されています。
アメリカでは現在のオバマ大統領も、この椅子を好んで使っているのだそう。
ところで。みなさんは、自分専用のお気に入り椅子ってお持ちですか?
この夏ワイズカーサでは、『マイチェアを持つということ』というテーマで、北欧の椅子のある生活展 を開催致します。
家具は、人となりを表す日用道具であると言われています。
大統領目指してっ!!
・・・とまではいかなくても、椅子は”個性”とか”自我”をよく表すものです。
少し背伸びして良い椅子を選び、居心地の良い時間と場所を手に入れましょう!
期間中は、ふだんお店では見ることのできない椅子たちもお目見えしますよ。
というわけで、今日はSHOPスタッフ小西が名作椅子のちょっとしたエピソードをお届けいたしました!
期間中みなさまにお会いできるのを楽しみにしています☆