6月30日の日経新聞にYチェアの立体商標登録の記事が掲載されました。
やっと!といったところです。Yチェアのデザイナーであるウェグナー氏も、きっと天国で喜んでいることでしょう!
いま日本では、たくさんのニセモノ家具が出回っています。『ジェネリック品』や『リプロダクト品』と称したもので、デザイナーの肖像を用いてまことしやかに、いかにも本物のように販売されています。
そして、本物かニセモノかも分からないまま使っている方も、残念ながら少なからずいるのではないでしょうか・・・。
これは、わたしたち売り手にも責任があることと考えています。本来売り手には、お客様にしっかりと本物の良さ、すばらしさを伝え、価値を正しく広めていく役割があるはず。
本物=オリジナルには、その形・デザインになった理由や理論、そしてデザイナーのセンスや技術者の努力が、明確に存在しています。
見た目だけを真似したニセモノを普及させることは、望ましいことではありません。
今回Yチェアの立体商標が認められたことが、これからの日本で、本当の価値を持つ本物の家具が販売され、使い手に質の良い製品がちゃんと届くようになっていくきっかけとなればと思います。
そしてオリジナルのデザインと、それを生み出したデザイナーや技術者のアシストにつながることを願ってやみません。
本物のYチェアと呼べるのは、デンマークのカール・ハンセン&サン社の「CH24」だけなのです。