みなさま、こんにちは!
大和屋生活道具の山本です。
今日は、「筒井時正玩具花火製作所」さんの線香花火をご紹介いたします♪
『冬に線香花火!?』
…と思われるかもしれませんが、実は冬にしか作れない花火があるんです!
みなさん、関東と関西で線香花火の形が違う事をご存知でしたでしょうか?!
東の線香花火は 「長手牡丹」
七色の鮮やかな和紙に包まれている、このあたりでも目にするタイプですね。
一方、西の線香花火は 「スボ手牡丹」
線香花火の原型とも言われる、ワラに火薬をつけたものが使われるんだそう!
その昔、香炉に差して楽しんでいたのが由来なんだそうです。
日本で 3社 しかない、貴重な国産の線香花火を製造している中でも、
この西の線香花火を製造しているのは、筒井時正玩具花火製作所さん だけなんですよ。
そして、この「スボ手牡丹」こそ、冬にしか作れない花火なんです!!
気温・湿度が低いことが条件ですが、作業場内では電機が使えないため、
冬の寒い天候を利用して製造しています。
芯がワラスボでしっかりしているので、冬の風の中でも楽しめるのも魅力ですね。
また国産の花火はあと2つ、楽しめることがあります♪
まずひとつは、火花が4段階で変化をする ことです!
それぞれの場面で名前も付いてるんですよ。
点火と共に、ジリジリ大きくなっていく 『蕾』
やがてパチッ、パチッと力強い火花の 『牡丹』
次第に間隔が短くなり、勢いよく火花が散る 『松葉』
火花が一本、また一本と落ちていく 『散り菊』
…次々と火花を変える姿は、まるで線香花火の一生を見るようですよね。
もうひとつ、国産花火の楽しみは、花火が熟成する ことです!
花火が熟成!?と思われるかもしれませんが、時が経つにつれて
どこかやさしく、まろやかな火花になっていくのだそうです。
半分冬に楽しんで、半分夏までとっておいて熟成させる、なんてのもいいですね。
先日、わたしたちスタッフも、実際この線香花火を楽しみました♪
寒空の下、繊細な火花とじっとみつめると、どこか懐かしい火薬の香りとあいまって
なんともノスタルジックな気持ちになりました♪
寒い中、みんなで体を寄せ合ってする線香花火もいいものですね。
みなさんも、大切な人といかがでしょうか?
みなさまのご来店、お待ちしております!